先日、ある男性の方が相談に来られました。
その方は、リアルでは営業成績も常にトップで何の問題もなかったのに、
オンラインセールスに切り替えた途端に、全く売れなくなったそうです。
そこで、実際にセールスの方法をシミュレーションして頂きました。
だいたい1分ほど、私をお客様に見立ててセールスをしてもらったのですが、ある決定的なポイントが抜けていました。
もしかしたら、多くの方がリモートコミュ障になっている原因の1つかもしれません。
それはアイコンタクトです。
リアルにお会いする場でのアイコンタクトはとても重要だと聞いたことがあるでしょう。私もコンサル先では、お客様に対してのアイコンタクトや、部下に対してのアイコンタクトの取り方をしっかりと指導しています。
ちなみに、アイコンタクト、つまり目と目を合わせる事の効果は「目は口ほどにものを言う」と言うことわざがあるように、何を話すかよりも重要なことなのです。
当然、リアルでセールスをしている人であれば、誰でも、アイコンタクトは重要だ!アイコンタクトを取ることによって、初めて会った相手に良い印象を与え、関係を築こうとしていると思います。
では、なぜそんな敏腕セールスマンでさえ、リモートセールスがうまくいかないのでしょうか?
それは、リモートの場合、目と目を合わせること、そのものが不可能だからです。
こちらが、いくらパソコンに映る相手の目を見て笑顔で話をしたとしても、残念ながら相手には目が合っているとは認識されません。
実は相手と目を合わせたいのなら、相手の目を見るのではなく
パソコンのカメラを見ないといけないのです。
もし、パソコンのカメラがモニターの上の方に付いていた場合
パソコンに映る相手の目を見ると
あなたは、相手からは、若干下向き加減に見えてしまうのです。
下を向いてしまうと、うつむいていると思われてしまう可能性が高いのです。
下を向いて、うつむいている人って、印象が良いと思いますか?
何か、嫌なことでもあったような暗い人に見えてしまいますよね?
人は何を買うかではなく、誰から買うかを考えています。
例え、気になる商品やサービスだったとしても、目の前のパソコンに現れた、うつむき加減の暗い人からは
買いたいと思ってもらえなくなってしまうのです。
リモート時代の目はカメラです。
いかにカメラに向かって自然な話ができるかが、リモートコミュ障脱出の第一歩です。
ただ、多くの人は今までカメラに向かって話すなんてことに慣れていません。
私はフリーアナウンサー時代にはカメラに向かって話をしていましたが
現役を引退してから数年が経ち、久しぶりにYouTubeを始めてカメラに向かって話をしましたが、コツを取り戻すまでに、ずいぶん時間がかかりました。
恐らくリモートコミュ障の方が最も苦手なのが、このカメラ目線だと思います。
とはいえ、今はカメラが相手の目と思って間違いないでしょう。
苦手を克服し、カメラと仲良く会話できるようになりましょう。