7月18日、大正大学のアントレプレナーシップコース3年生の皆さんを対象に、
「就職に役立つ生成AI活用と起業準備のための使い方」というテーマでワークショップを開催させていただきました。今回の授業を通じて、学生の皆さんの生成AIに対する向き合い方から、多くの気づきを得ることができました。
授業開始前に確認したところ、学生さんたちの生成AI活用状況は明確に二極化していました。毎日のように使いこなしている学生がいる一方で、全く触れたことがない学生もいるという状況でした。
この格差は、単にツールの使用経験の差だけでなく、今後の就職活動や起業準備において大きな差となって表れる可能性があります。すでに活用している学生たちには、より深く自己理解を促進する使い方をお伝えしました。
興味深かったのは、生成AIの使い方を説明している最中から、学生たちが実際に手を動かし始めたことです。私の話に耳を傾けることも忘れるほど集中して、その場でAIツールを試している姿が印象的でした(苦笑)。
この積極性と好奇心は、まさに学生ならではの特徴だと感じました。新しいツールへの抵抗感が少なく、とりあえず試してみるという姿勢は、AI時代を生きる上で大きな強みになるでしょう。
授業の中で、一人のアンチAIの学生さんがいました。「絶対に自分で読んだり理解した方がいい」という彼女の主張は、実は非常に重要な視点を含んでいました。
私は彼女の考えが正しいと思います。なぜなら、学生のうちは自分の脳を活性化させる重要な時間だからです。体も脳も汗をかくからこそ、人間として成長できるのです。
だからこそ私は最後に、そんな大切な学習時間に集中するために、自分がやらなくても良い作業をAIに任せる使い方が重要だということをお伝えしました。AIは思考を代替するツールではなく、思考を深めるためのサポートツールとして活用すべきなのです。
私自身も、今の若い世代が何も考えずにAIを使うことを不安に思います。生成AIが普及すればするほど、本を読む、人と出会う、旅に出るといった、人間らしい体験の価値が高まります。
学生時代は、そうした体験を積む最適な時期です。AIに頼りきりになるのではなく、自分自身の感性や判断力を磨く経験を大切にしてほしいと思います。
当社では「社内コミュニケーション」をテーマに事業を展開していますが、AI時代においても、人間同士のコミュニケーションの重要性は変わりません。むしろ、AIが普及することで、人間らしい表現力や共感力の価値はより一層高まっていくでしょう。
今回のワークショップを通じて、学生たちがAIを上手に活用しながらも、自分自身の成長を見失わない使い方を身につけてくれることを願っています。
株式会社MoonGateでは、AI時代におけるコミュニケーション力向上のサポートも行っております。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。